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『放射線に対する作用』に関する論文

『急性放射線症を予防』

〔学術雑誌名〕Medical Hypothesis. 2009, doi:101016/mehy.2009.07.017
〔表題〕Hydrogen therapy may be an effective and specific novel treatment for acute radiation syndrome.(訳:水素療法は急性放射線症候群に対する有効な且つ特異的な治療法となるだろう)
〔著者〕C. Liu, J. Cui, Q. Sun and J. Cai (所属機関:上海第2軍事大学放射線医学)
〔概要〕水素は地球上で最も多い化学物質であるがこれまで治療用ガスとしてはほとんど認められなかった。ところが、最近の研究により、水素ガス(H2)は抗酸化作用、抗アポトーシス作用を有し、そのガス吸入によって活性酸素の中でヒドロキシラジカルを選択的に抑制して、脳を虚血再還流障害や発作から守ることが明らかになっている。この様な作用は細胞の放射線障害を軽減するだろう。この様な観点から、水素療法は急性放射線症候群の効果的な、且つ特異的な治療法となりうることが期待できる。

『放射線治療の副作用を予防』

〔学術雑誌名〕Medical Gas Research 2011, 1:11  doi:10.1186/2045-9912-1-11
〔表題〕Effects of Drinking Hydrogen-Rich Water for Quality of Life of the Patients with Radiotherapy for Liver(訳:水素水の飲水により放射線治療をしたガン患者の副作用が軽減)
〔著者〕崔逸峰(韓国カソリック大学病院治療放射線科)、中尾篤典(米国ピッツバーグ大医療センター)他
〔概要〕放射線による人体への副作用として放射線照射によって発生する活性酸素が引き起こす酸化作用及び炎症によることが広く知られている。株式会社FDR・フレンディアでは、韓国ソウルにあるカソリック大学病院治療放射線科において同科主任教授の崔逸峰教授を責任者として放射線治療を受けた肝臓ガン患者49人を対象に放射線治療の副作用に対する水素水の飲水効果について臨床的に検討した。水素水投与群25人、プラセボ群(水素を含まない水)に対して6週間投与により比較した。その結果、水素水投与群はプラセボ群に比較して以下の改善効果が得られた。
1.活性酸素の生成を軽減した
2.放射線照射によって起こる生活の質(QOL)の悪化を改善した
3.水素水は放射線の治療効果を損なうことなく副作用だけを軽減した 

『水素は放射線照射によるマウスの心筋障害を予防』

〔学術雑誌名〕J. Radial Res., 51, 741-747(2010)
〔表題〕The Potential Cardioprotective Effects of Hydrogen in Irradiated Mice(分子状水素による放射線照射したマウスの強い心臓保護作用)
〔著者〕Qian Liren et al.(所属機関:上海第2軍事大他)
〔概要〕放射線照射によって心臓のポンプ機能が傷害され慢性の心疾患が惹起される事が知られている。分子状水素はヒドロキシラジカルを選択的に還元することが報告されており、分子状水素を含む水を与える事により放射線照射による心疾患が予防されることが期待される。本研究ではマウスを用いてイオン化放射線による心筋層傷害の水素豊富水による防護効果を検討した。水素豊富水投与により放射線によって惹起される心筋層の傷害は予防され、心筋の酸化ストレス産物マーカーであるmalondialdehyde(MDA)、及び8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)が有意に下がるとともにin vivoの心筋の内因性抗酸化能が上昇した。これらの結果から水素豊富水には、抗酸化作用により個体動物レベルにおいて放射線防御作用があることが示唆された。

『リンパ球障害を予防』

〔学術雑誌名〕Free Radical Res. 2010; 44:275-82
〔表題〕Radioprotective effect of hydrogen in cultured cells and mice.(培養細胞及びマウスにおける水素の放射線防御効果)
〔著者〕Qian L, Cao F, Cui J, Huang Y, Zhou X, Liu S, Cai J.(所属機関:上海第2軍事大他)
〔概要〕分子水素を飽和した生理食塩水はヒトリンパ球の細胞(AHH-1)培養系において放射線照射による細胞死を軽減した。この作用は分子水素の選択的な抗酸化作用によっている。更に、これを実証する為にマウスを用いてガンマ線照射20分前にこの分子水素飽和生理食塩水を腹腔内に投与すると消化管内皮細胞の放射線による障害が軽減された。合わせて、血漿中の酸化マーカーであるmalondialdehyde(MDA)、及び腸の酸化マーカーの8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)も有意に低下し、放射線防御作用は抗酸化作用による事が明らかになった。以上の結果から、分子状水素は試験管内及び個体動物レベルにおいても放射線防御作用があることが示唆された。

『宇宙飛行士の被曝を防ぐ』

〔学術雑誌名〕Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space 2011,Feb. 7-10
〔表題〕A Hypothesis on Biological Protection from Space Radiation Through the use of New Therapeutic Gases.(新たな治療用ガスを用いて宇宙での被曝(ひばく)から宇宙飛行士を守る事が期待される)
〔著者〕M.P. Schoenfeld, R.R. Ansari, A. Nakao, D. Wink.(所属機関:NASA宇宙飛行センター、ピッツバーグ大学)
〔概要〕宇宙飛行士が長期滞在する場合放射線被曝(ひばく)は大きな障害となる。宇宙放射線を遮蔽する技術は現状ではまだ課題が多く被曝(ひばく)による飛行士の障害は問題である。放射線障害は放射線によって生じる酸化ストレスに起因するところが大きく、臨床症状の発現あるいは発症する前に酸化ストレスを防ぐ事が重要であろう。本報では化学的及び生物学的技術を用いて酸化ストレスを軽減するシステムについて仮説を提案する。新たな医療用ガスとしての有用性の研究から、CO, H2、NO及びH2Sの放射線防御に於ける有用性を提案する。分子状水素(H2)を初め、これらの治療用ガスは心疾患、ガン、慢性炎症、高血圧、虚血再還流障害、急性呼吸器疾患、パーキンソン病やアルツハイマー病等で認められた酸化ストレス抑制作用による疾患の予防・改善作用と同様に宇宙飛行中の放射線障害に対しても有効である事が期待できる。










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